蛍火のような恋だった


✳︎
「ただいま…」

玄関のドアを開けると、奥からお母さんが顔を出した。

「おかえり、蛍。もうすぐご飯できるわ。お父さんは今日も遅くなるみたいだから先に食べましょう。手洗って、着替えてきなさい」

家に着く頃はすっかり暗くなっていたから、またお母さんに小言を言われると思ったけど、お母さんの反応は思っていたものとは違った。

「うん」

私は力なく笑って、二階に上がっていく。

なんだか今日一日張り切りすぎたせいか、疲労感がすごい。

私はしわになるのも気にしないで、制服のままベッドにダイブした。

小さく息をついて、目を閉じる。


今日もまた、私の1日が終わろうとしている。



"長く持っても、あと半年ほどかと…"