蛍火のような恋だった


それに、久しぶりに描きたいと思える景色にも出会えた。

私はカバンからスケッチブックと鉛筆を取り出して、無我夢中でまっさらな紙に線を描(えが)きだす。

今日は、自分でもびっくりするくらい手の進みがいい。

無我夢中で、線をつなげていく。


その時、扉の軋む音がして、絵を描くことに夢中になっていた私は、ふと現実に引き戻された。

どうしよう、先生来ちゃったのかな…

来ちゃいけないところに勝手に入った私が悪いんだから、もし先生だったら、素直に謝ろう。

けど、扉を開けたのは、全く予想もしていなかった人物だった。