「じゃ、自己紹介お願いね」
先生に名前も全部言ってもらいたい気持ちでいっぱいだったけど、私は震える唇をなんとか動かして、息を吸った。
ヒュッと、空気が喉を通ったのを感じた時ーー。
見知らぬ顔の中に、ただひとり、見覚えのある顔を見つけた。
ああ…やっぱり、また会えたーー。
あの時は涼やかな表情しか見れなかったけど、今はこぼれ落ちそうなくらい大きく目を見開いて、驚いた表情でこちらを見ている。
君を見つけた私の緊張が、少しずつほぐれていく。
君がいるなら大丈夫。そう、自然と思えた。
そんな君に小さく笑顔を見せると、やっぱり逸らされちゃったけど。

