蛍火のような恋だった


紙袋の中身を全部だそうと絵を取り出したとき、何かが足元に落ちた。

それを、拾い上げる。

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《やりたいことリスト》
☑︎中学校に行ってみたい!

☑︎友達を作る!

☑︎彼氏と放課後デートしてみたい!

☑︎海に行きたい!

☑︎彼氏と夏祭りデート!

☑︎凪くんのリフティングを見る!

☑︎凪くんに誕生日プレゼントを渡す(10/3)


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チェックが入った項目が、ずらりとならんでいた。


ただ、その中にチェックの入っていない項目がひとつ。


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□凪くんと、未来を生きる

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一際濃く書かれたその項目だけ、まっさらなままだった。

蛍が、最期まで本当に望んでいたことなのだろう。

叶えられなかった、最後のひとつ。

蛍…

生まれ変わっても、また一緒にいよう。

今度こそ、この願いを叶えよう。



窓を開けて、夜空に散らばる星を見上げる。

この中に、蛍もいるのだろうか。



「蛍、愛してる」


そんな君に語りかけるように、俺は夜空に向かって、つぶやいた。