蛍火のような恋だった


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部屋に入った俺は、電気をつけて、ふうと息をつく。

紙袋を受け取ったときから、中島に何が入っているのかはなんとなくわかっていた。

蛍が描いた、絵の数々だ。

その絵を取り出そうと紙袋の中をあさると、ひとつだけ紙の感触も大きさも違う何かが触れた。

俺は息を呑んで、震える指先でそれを取り出す。


『凪くんへ』


蛍の字で書かれた、手紙の封筒だ。

綺麗に糊付けされた封を、破らないよう、そっと開けていく。



そして、中にあった手紙を、開いた。