「…蛍、俺やっぱり無理だ。蛍がいなくなるなんて、受け入れられない」
真っ白なシーツに、涙が跡を残していく。
蛍がいなくなった世界なんて、想像もできない。
想像なんて、したくない…
蛍の最期まで、ずっとそばにいることを一度は心に決めたはずだった。
でも、そんな決心なんて本当はできていなかった。
「俺を置いていくなよ…ずっとずっと、そばにいろよ…蛍がいなくなったら俺…」
蛍が、寂しそうに笑う。
「前に言っただろ。18歳になったら、苗字一緒にしようって…それだけじゃない、その先も…何年も何十年も、一緒に生きていきたい」
どうしても、蛍から肯定の言葉が欲しかった。
けど、蛍は俺の欲しい言葉をくれない。
蛍は、自分の運命を全て受け入れているように見えた。

