蛍火のような恋だった



ドアを開けると、今まではなかった機械に、蛍が繋がれていた。

心電図の音が、絶え間なく響いている。

蛍の全身が、血の気を失っていた。

誰かが来た気配を感じたのか、蛍がゆっくりと目を開ける。

「…凪くん?」

「蛍…」

蛍の冷たい手をとって、自分の頬に当てる。

こんな時でも、笑顔を浮かべる君に、俺はどうしようもなく泣きたくなった。

やっぱり、受け入れられない。受け入れられるわけがない。

「凪くん、泣かないで…」

大きく、ゆっくり息を吸った蛍が、消え入りそうな声で言う。