蛍火のような恋だった



きっと、この前にやった心臓の検査結果が出たのだろう。

「お父さんは?」

「…え」

お母さんは言葉を飲み込んだ。

「みんなで聞かなくていいの?」

「お父さんは…仕事切り上げてくるみたいだけど、時間に間に合うかわからないから私たちで先にって…」

「そっか」

私たちは無言のまま、お医者さんがいる診察室に着いた。

「失礼します」

ドアを開ければ、主治医の先生といつも看てくれている、看護師さんがいた。