蛍火のような恋だった



一日中試合をして、きっと体はクタクタなのだろう。

それでもこうやって欠かさず病院に来てくれる日課が、負担になっているのかもしれない。

「ね、凪くんこっちに来て」

「…何?」

私はベッドを半分空けて、凪くんにベッドに座るように促す。

「いや、でも俺汗くさいし…」

「いいから」

「お、おいっ」

渋る凪くんの腕を引いて、凪くんをベッドの端に座らせた。

「今日疲れたでしょう?まだ時間あるし、少し眠って?」

そう言うと、凪くんは視線を落とし、照れくさそうに首をかいた。

「…わかったよ。ちょっとだけな」

体を起こしてベッドに座る私を下からのぞきこむように、凪くんが横になる。

そして、手を伸ばして私の髪に触れた。

「…蛍の髪って、綺麗だよな」

「そう?ありがとう。私も凪くんの髪、好きだよ?」