蛍火のような恋だった




「あら、凪くんいらっしゃい」

しばらく凪くんと話していると、ドアが開いてお母さんとお父さんが入ってきた。

「お邪魔してます」

「いいのよ、ゆっくりしていってね」

私が知らない間に、お母さんたちは凪くんと仲良くなっていて、少しびっくりした。

お父さんなんか同性の話し相手ができて嬉しいのか、特に凪くんとはよく話している。

「じゃ、お父さんたちはそろそろ帰るから。あとは若者同士、楽しんで」

しばらく病室にいたお父さんたちは、そう言って帰っていった。

「蛍ちゃん、入るわよ」

入れ替わるように、看護師さんが入ってきた。

「あら、学校のお友達?こんにちは」

「…どうも」

凪くんと看護師さんが軽く挨拶を交わして、看護師さんが本題に入る。

「これ、酸素マスクからカニューレに変えていいってお医者さんが」

「ほんと?じゃあ、これで話しやすくなるね」