(蛍side)
✳︎
私が目を覚ましたのは、病院に運び込まれた次の日だった。
「おはよう、蛍ちゃん。今日の調子はどう?」
聞き慣れた看護師さんが入ってきて、私は開いていたスケッチブックを閉じた。
せっかく病院から離れた生活は、たった2ヶ月ちょっとで終わってしまった。
今はまた、顔見知りの看護師さんに囲まれて入院生活を送っている。
「調子は大丈夫です。でも、ちょっと酸素マスクが邪魔かなあ…って」
呼吸を安定させるための酸素マスクのゴム臭さが鼻をついて、あまりいい気分ではない。
「邪魔なのはわかるけど、呼吸状態があまりよくないから外すのはだめよ?でもマスクじゃなくて、カニューレタイプに変えられないか、先生に聞いてみるわね」
「ありがとう」
「お父さんとお母さんは?」
血圧計を私の腕に巻きながら、看護師が聞く。
「お医者さんと話してる」
「そう。血圧、ちょっと低いけどまあ大丈夫そうね。でもまだ状態安定してないから、無理は禁物ね」
「はあい」
「またお昼頃に計りにくるけど、もし何かあったらナースコールすぐ押してね」
私が頷くと、看護師さんは次の患者さんの部屋に入っていった。
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私が目を覚ましたのは、病院に運び込まれた次の日だった。
「おはよう、蛍ちゃん。今日の調子はどう?」
聞き慣れた看護師さんが入ってきて、私は開いていたスケッチブックを閉じた。
せっかく病院から離れた生活は、たった2ヶ月ちょっとで終わってしまった。
今はまた、顔見知りの看護師さんに囲まれて入院生活を送っている。
「調子は大丈夫です。でも、ちょっと酸素マスクが邪魔かなあ…って」
呼吸を安定させるための酸素マスクのゴム臭さが鼻をついて、あまりいい気分ではない。
「邪魔なのはわかるけど、呼吸状態があまりよくないから外すのはだめよ?でもマスクじゃなくて、カニューレタイプに変えられないか、先生に聞いてみるわね」
「ありがとう」
「お父さんとお母さんは?」
血圧計を私の腕に巻きながら、看護師が聞く。
「お医者さんと話してる」
「そう。血圧、ちょっと低いけどまあ大丈夫そうね。でもまだ状態安定してないから、無理は禁物ね」
「はあい」
「またお昼頃に計りにくるけど、もし何かあったらナースコールすぐ押してね」
私が頷くと、看護師さんは次の患者さんの部屋に入っていった。

