ふたりは何のことか、さっぱりわからないといった様子で顔を見合わせていた。
「それじゃあ」
小さく会釈をして、今度こそ歩き出す。
「第二深見か…」
さっきの2人、私と同い年くらいだったし、きっとまた逢えるーーー。
自分でもよくわからないけど、そんな気がした。
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「ただいまー…って、誰もいないよね」
家に帰った私は折れた傘を玄関において、静まり返ったリビングに向かった。
「もう、お母さんまたカーテン開けてくの忘れてる」
どうりで、家全体が暗いわけだ。
閉まったままのカーテンを開ければ、一気に明かりが入ってきて、部屋の雰囲気はガラリと変わる。

