福岡のホテルから門司の自宅まで運転手付きの車で送ってもらい、柚葉と莉奈は自宅に戻った。
「では、また改めて。莉奈ちゃん、今度は東京で会いましょうね」
にこやかに玲奈が手を振る。
「バイバイ」
たくさん遊んでもらいご機嫌な莉奈も手を振り返していた。
柚葉はその光景を見ながら、止めることもできなかった。
ーーー東京かあ。
柚葉の心の中で漏れた言葉。
できることならこのまま静かに暮らしていきたいのだが、そうもいかないらしい。
帰りの車の中で、「涼のご両親が莉奈に会いたがっているから、近いうちに東京へ来て欲しい」と言われたのだ。
もちろん断ろうとしたが、玲奈は「今度はお姉ちゃんが遊園地に連れて行ってあげるわ」と莉奈をその気にしてしまった。
「ママ、遊園地行こうね」
「ええ、そうね」
何も知らない莉奈を叱ることもできず、柚葉はただ頷くことしかできなかった。
「では、また改めて。莉奈ちゃん、今度は東京で会いましょうね」
にこやかに玲奈が手を振る。
「バイバイ」
たくさん遊んでもらいご機嫌な莉奈も手を振り返していた。
柚葉はその光景を見ながら、止めることもできなかった。
ーーー東京かあ。
柚葉の心の中で漏れた言葉。
できることならこのまま静かに暮らしていきたいのだが、そうもいかないらしい。
帰りの車の中で、「涼のご両親が莉奈に会いたがっているから、近いうちに東京へ来て欲しい」と言われたのだ。
もちろん断ろうとしたが、玲奈は「今度はお姉ちゃんが遊園地に連れて行ってあげるわ」と莉奈をその気にしてしまった。
「ママ、遊園地行こうね」
「ええ、そうね」
何も知らない莉奈を叱ることもできず、柚葉はただ頷くことしかできなかった。



