『いつもの時間に保育園へお迎えに行ったら、莉奈ちゃんがいなかったんだよ』
祖母の話によると、今日のお迎えはいつもより少し遅い時間だったらしい。
事前に祖母が迎えに行くことも伝えてあったのだが、迎えに行った保育園には莉奈がいなかった。
どうやら祖母がいく1時間ほど前に、柚葉の職場の同僚を名乗る女性が莉奈を迎えに来たのだという。
「素性もわからない人に子供渡すなんて・・・」
保育園の管理体制に問題があるのは間違いない。
しかし、見知らぬ女性が迎えに来た時点で、勤務先である祖母の経営する旅館に確認の電話が入ったはずだ。
元々予定外の人間が迎えに来た際には、電話で保護者に確認をとることになっている。
『それが、ちょうど急な予約が入ってバタバタしていて、私が電話に出られなかったんだよ。代わりに出たスタッフは、私が誰かに莉奈ちゃんの迎えを頼んだのだろうと思ってらしくて、勝手に返事をしてしまったんだ。まさか莉奈ちゃんが連れ去られるなんて思いもしなかったんだよ』
「そんな・・・」
柚葉にだって文句を言いたい気持ちはあるが、そもそも祖母に莉奈の迎えをお願いしなければこんなことにはならなかった。
そう思ったら文句が言えなかった。
祖母の話によると、今日のお迎えはいつもより少し遅い時間だったらしい。
事前に祖母が迎えに行くことも伝えてあったのだが、迎えに行った保育園には莉奈がいなかった。
どうやら祖母がいく1時間ほど前に、柚葉の職場の同僚を名乗る女性が莉奈を迎えに来たのだという。
「素性もわからない人に子供渡すなんて・・・」
保育園の管理体制に問題があるのは間違いない。
しかし、見知らぬ女性が迎えに来た時点で、勤務先である祖母の経営する旅館に確認の電話が入ったはずだ。
元々予定外の人間が迎えに来た際には、電話で保護者に確認をとることになっている。
『それが、ちょうど急な予約が入ってバタバタしていて、私が電話に出られなかったんだよ。代わりに出たスタッフは、私が誰かに莉奈ちゃんの迎えを頼んだのだろうと思ってらしくて、勝手に返事をしてしまったんだ。まさか莉奈ちゃんが連れ去られるなんて思いもしなかったんだよ』
「そんな・・・」
柚葉にだって文句を言いたい気持ちはあるが、そもそも祖母に莉奈の迎えをお願いしなければこんなことにはならなかった。
そう思ったら文句が言えなかった。



