その後間接照明に照らされたレストランで、恭介が注文していてくれたコースのディナーを堪能した。
お勧めされたカラフルなドリンクも、前菜もスープもメインのお料理まですべてが美味しかった。
そして食後のデザートが運ばれてきたとき、恭介は意外なことを口にした。
「これは提案なんだが、俺たち付き合わないか」
「え?」
一瞬言われたことの意味が理解できず、柚葉の手が止まった。
「涼だって柚葉ちゃんに新しい恋人ができたとなれば、もう追いかけてくることもないだろう?」
「それは・・・」
そんな理由のために恭介と付き合うなんてできない。
そう言おうとした柚葉だったが、恭介は諦めず食い下がってきた。
「これ以上涼が接近してくれば、いつか莉奈ちゃんのことも知られるかもしれない。それは困るだろう?だから、俺といればいい。俺だったら、柚葉ちゃんを一人にしたりしない」
有能な商社マンである恭介の言葉は、なぜか不思議な説得力があった。
それに、これまでの付き合いの中で恭介がいい人なのもわかっている。
恭介の熱量に一瞬説得されそうにもなったが、この提案は根本的なところで間違っていると気づいた。
お勧めされたカラフルなドリンクも、前菜もスープもメインのお料理まですべてが美味しかった。
そして食後のデザートが運ばれてきたとき、恭介は意外なことを口にした。
「これは提案なんだが、俺たち付き合わないか」
「え?」
一瞬言われたことの意味が理解できず、柚葉の手が止まった。
「涼だって柚葉ちゃんに新しい恋人ができたとなれば、もう追いかけてくることもないだろう?」
「それは・・・」
そんな理由のために恭介と付き合うなんてできない。
そう言おうとした柚葉だったが、恭介は諦めず食い下がってきた。
「これ以上涼が接近してくれば、いつか莉奈ちゃんのことも知られるかもしれない。それは困るだろう?だから、俺といればいい。俺だったら、柚葉ちゃんを一人にしたりしない」
有能な商社マンである恭介の言葉は、なぜか不思議な説得力があった。
それに、これまでの付き合いの中で恭介がいい人なのもわかっている。
恭介の熱量に一瞬説得されそうにもなったが、この提案は根本的なところで間違っていると気づいた。



