君ともう一度、 恋を始めるために

「莉奈ちゃんが泊まりたいなら止めないけれど、本当にいいの?」

今莉奈が寝起きしているのは祖母の家で、柚葉が倒れる前から行き来している慣れ親しんだ場所。
だからこそ、涼は初めての場所で上手に寝てくれるのだろうかと心配になった。

「だって、ママがいなくなっちゃうかもしれないから」
「えっ」

涼は驚いて声を上げた。

―――ママがいなくなるって・・・

まさか莉奈の口からそんな言葉が出るとは思っていなかった。
そして、3歳の莉奈が自分でたどり着いた答えとも思えない。

「莉奈ちゃん、誰がそんなこと言ったの」

自分の知らないところで、柚葉や莉奈を傷つける存在がいるのなら絶対に許さない。
そんな思いで、涼はまっすぐに莉奈を見た。