君ともう一度、 恋を始めるために

唯一心許せる親友だと思っていた恭介が酔っぱらった柚葉を抱えている姿を見て憤りさえ感じたし、たとえ一瞬でも恭介が柚葉に惹かれていたと知りショックを受けた。

『俺への腹いせに、わざと帰京を遅らせているんじゃないよな?』
『バカ、そんなことするか』

二人で話し合い、恭介の気持ちは確認した。
人の気持ちは変わるものだからと思いながらも、「あれは一時の気の迷いだった」という恭介の言葉を信じてみることにした。
実際、恭介が涼にとってかけがえのない親友であることに変わりはなく、一時の感情で切り捨てることはできなかったのだ。
それは、涼にとっても悩んだ末の結論だった。

『とにかく、早く帰って来てくれ』
『ああ、わかった』