君ともう一度、 恋を始めるために

「寝る時間を削り、3倍、いや5倍のスピードで仕事をこなした。おかげで半年はかかると言われた契約はまとまったんだが、そのあと一気に疲れがでてしまった」
「そんなに無理をするからでしょ」
「それだけ柚葉に会いたかったんだよ。現に今だって、入院している病院を抜け出してまで会いに来た」

会いたかったといってもらえば柚葉だって当然うれしい。
しかし、それ以上に涼の体調が気がかりだった。

「体は、もう大丈夫なの?」
「ああ、主治医の勧めで休養を兼ねて入院しているが、どこも悪いところはない。週末には退院の予定だ」
「そう、それは良かったわ。でも、病院を抜け出して大丈夫なの?」

いくら退院が近いからと言っても、入院中に変わりはない。
当然涼がいなくなれば騒ぎになる気がするが・・・

「大丈夫だ、俺の代わりに恭介を寝かせてきた」
「え、どういうこと?」