涼の温もりに包まれて、柚葉の抑えていた感情が溢れだす。
お互いの立場も、玲奈の存在も、莉奈のことも、すべて頭になかった。
ただ、柚葉の心が涼を求めていた。
「柚葉、すまなかった」
そっと抱きしめながら謝罪の言葉を口にする涼に、柚葉は静かに首を振る。
「涼は悪くないわ。すべては私が」
「そうじゃない」
柚葉の言葉を遮った涼が小さく息をつき、その後穏やかな声で話しだした。
「柚葉が逃げ出したのも、正直な気持ちを打ち明けられなかったのも、不安にさせてしまった俺の責任だ。あの頃の俺には、柚葉が好きだという思いばかりで、柚葉の気持ちを思いやってやれるだけの優しさがなかった。本当に申し訳なかった」
柚葉は流れ出る涙を止めることもできないまま、涼の言葉を聞いた。
抱きしめられた腕の中でも涼の思いは伝わってきて、柚葉の心にも響いていた。
お互いの立場も、玲奈の存在も、莉奈のことも、すべて頭になかった。
ただ、柚葉の心が涼を求めていた。
「柚葉、すまなかった」
そっと抱きしめながら謝罪の言葉を口にする涼に、柚葉は静かに首を振る。
「涼は悪くないわ。すべては私が」
「そうじゃない」
柚葉の言葉を遮った涼が小さく息をつき、その後穏やかな声で話しだした。
「柚葉が逃げ出したのも、正直な気持ちを打ち明けられなかったのも、不安にさせてしまった俺の責任だ。あの頃の俺には、柚葉が好きだという思いばかりで、柚葉の気持ちを思いやってやれるだけの優しさがなかった。本当に申し訳なかった」
柚葉は流れ出る涙を止めることもできないまま、涼の言葉を聞いた。
抱きしめられた腕の中でも涼の思いは伝わってきて、柚葉の心にも響いていた。



