君ともう一度、 恋を始めるために

「大丈夫よ。友人が入院していて気になっていたの。でも、知り合いに様子を聞いてみるから」

さすがに柚葉だってこのままではいけないとわかっていた。
どうやら涼の携帯は電源が切れているようだが、玲奈の連絡先は柚葉も知っている。
今までだって何度か玲奈に連絡をとろうとしたのだが、最後のボタンを押す勇気がでなかった。
しかし、もう限界。
電話をしたところで何も教えてはもらえないかもしれないが、ダメもとで聞いてみよう。
少しでも涼のことがわかれば安心できるし、柚葉が思い詰めたままでは莉奈にとっても良くないだろう。
柚葉はやっと決心を固めた。

その時休憩室のドアが開き、スタッフが顔を覗かせた。

「柚葉さん、お客さんですよ」
「はい」

柚葉は、誰かしらと首を傾げながら立ちあがった。