「お互いを庇い合う姿が仲睦まじいね〜。ねぇ、朱理?……うわっ。なんでそんな恐い顔してんの?」




どうやら私はムカつく思いを顔に出してしまっていたらしい。




気づけば胡兎だけではなく、正面に座っている二人も“コレはヤバイぞ、怒ってる。”って感じで恐縮しているように見える。





「…え、え〜と。あのね、どっちが悪いとか庇い合わないで。それと別に私や胡兎に打ち明けなきゃ駄目っていう決まりもないし。…でもね?この寮に連れてきちゃうっていうのは…。」




私はムカついた自分の顔をなんとか平常モードに戻し、申し訳なさそうな雫に対してなるべく柔和な態度で問い正す。




私の言っている事は間違ってはいない。