だけど、リアライズというグループが結成され、いざ活動が始まってみると、その中身はよくある女子のアイドルグループの仕事そのもので、胡兎にとってはガッカリもいいところだったんじゃないかって…。
それでも真鵺の存在が業界の著名なクリエイターの人達から注目されてからは、レコード会社の私達の担当プロデューサーからだいぶ力を入れて楽曲制作に携わってくれるようになった。
だから真鵺と胡兎がもっと距離を縮めてお互いを認め合うようになれば、グループの存在意義はもっと音楽をちゃんとやる方向に高まっていくと思うのに───。
