同い年の女の子とはとても思えなかった。



可愛い、よりも綺麗、綺麗よりも美しい、という表現がぴったり当てはまる真鵺を目の前にして、いったい今までこんな子、どこに隠れていたんだろう、とすら思った。






「…でもさ、朱理はテレビのバラエティの仕事があるけど、真鵺は具体的に何が出来るの?今はモデルの仕事がやたら来てるみたいだけどそれだけで凄い存在?まさか日舞やバレエを一人でやるつもり?そんなのニッチな需要しかないじゃん。」





胡兎の言葉には棘(とげ)があると思った。




けど確かに、そう言われてみればそうかもしれない…。




「だ、だけどこれからは他の仕事のオファーだって来るかもしれないじゃん。例えば女優とか…。」





「女優!?無い無い。あのコミュ障に女優はムリでしょ!」