「違います。胡兎、それは私達の仕事が減るって事なんだから、朗報じゃなくて悲報の間違いでしょ?」
柊子さんは胡兎の方を見て呆れ返ってそう答える。
そして再びメンバー全員の方を向いて話を続けた。
「実はね、この度(たび)めでたく、雫(しずく)に初めての個人のレギュラー仕事が決まりました!みんな拍手!」
私達はメンバー交互にお互いの顔を見合わせてから、一同に拍手する。
パチパチパチパチパチパチ!
「それじゃ雫、みんなに新しく決まったお仕事について、説明して?」
柊子さんに言われて、手に持っていた箸をテーブルに置き、わざわざ椅子から立ち上がる雫。
「あの、私にCELES(セレス)っていう雑誌モデルのレギュラー仕事が決まりました。これで少しはみんなに追いつけたかな?と思うのでこれから一生懸命頑張ります。…応援して下さい!」
パチパチパチパチパチパチ!!
再び拍手。
