純粋でいい子なんだってわかるけど、それって本音をぶつけて話すには幻滅されたり傷つけてしまうかも、って思うから躊躇してできないし、逆にこのいい子の姿は等身大の彼女ではなくて、あくまで芸能人としてのキャラなのだったとしても、それはそれで怖い。
────だけど……。
「華音ちゃん!待って。」
ちょっと驚いた顔で私の声に振り向く華音ちゃん。
「今度さ、忘年…じゃなくて新年会しようよ。二人で!」
「ハイ!!」
唐突な提案だったにもかかわらず、華音ちゃんは笑顔で快諾してくれた。
華音ちゃんと別れた私は、エントランス付近の警備員さんに会釈し、自動ドアを抜け、局の外へと出た。
「やっと帰れるんだ……。」
外の空気は思っていた以上に冷たくて、思わず私は自分の肩を両腕で抱きしめる。
