リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜






「急ぎましょう。」





「はい。」






私達は二人並んでエントランスの出口に向かう。







いつも見ていた、あのドラマ番宣の看板にはもう、振り返らない───。










局の外に出ると、今日は晴天な上、今は日中だっていうのにやっぱり真冬の風は冷たかった。





あたりを見回してみても、淳平君の姿を見つける事は出来なかった。





どちらにせよ、今ここで遭遇したとしても、話をしている時間なんて無い。







あの合コンの日に、響香の話を切り出した途端、淳平君の顔色が変わった。




今、思い返すとそれは確かに私の見間違いとかじゃない…。






「ほら、朱理、早く乗って。…あら?あっちこっちキョロキョロして、何かを探しているの?」






「あ、ううん!違うよ。」





車に乗り込んで、余計な思考を巡らせるのは今やる事じゃないって自分に言い聞かせた。