そうでありたいって、本当に、素直に私は思っている。
この自分の気持ちだけは変わらない。
変えられやしないんだから。
───うん、大丈夫。
大丈夫だ。
泣き止んだ私は下瞼に残った涙を指でそっと拭い、いつもの様にトイレの鏡の前に移動して、自分の顔の涙が乾いた事をチェックした後に、一呼吸する。
もしも、近いうちに響香から麗斗君の事を大切な恋人だって紹介されたとしても、その時はきっと笑って‘良かったね。’って言おう。
だけどその時に、私は親友として響香に相応しいと思ってもらえるような私でいたい。
‘〜♪’
本当に行かなきゃいけない時間が来た。
「柊子さん?…ごめん。すぐ下に行くよ。」
トイレから出て、また窓から射し込む陽の光を浴びた時、冷えた私の身体がほんの少し温まっている事に気がついて、今度は窓の外の上を見上げ、太陽と晴れた空に感謝した。
