その後も何度かセットの中の場所やカメラの位置とアングルを変えて、同じシーンを撮っていく。
この同じシーンを何度も撮る、というのも私がやっている生放送のバラエティにはないもので、撮影現場で見るもの、ひとつひとつがとにかく私にとっては新鮮に感じられた。
それから、また別のいくつかのシーンを、部屋のセットをフルに使って撮影は着々と進められてゆく───。
「よーし、取り敢えず、ここで一旦休憩しようか!」
演者とスタッフの疲れ具合を察してか、監督は食事休憩の号令をかける。
この現場にお邪魔してからもうだいぶ時間が経っていて、ほぼ立ちっぱなしだったにもかかわらず、私は休憩の時間がやってきた事が口惜しく感じるほど、このドラマの撮影の様子に夢中になっていた。
