“撮影所ってこんなに広いんだ───!?”
今日は火曜日、だけれども私はいつもの若葉テレビに来ていた。
…とは言っても、今居るのは毎度お馴染みの3階Aスタジオではない。
バラエティや報道番組の撮影が行われる、局本社ビルの反対側に位置する場所。
若葉テレビ所有の撮影所。
ここはドラマ撮影の為に設けられただだっ広いスペースで、まるで超巨大な体育館のようだった。
建物の壁づたいにキャットウォークも設けられている。
同じ若葉テレビの中ではあっても、私がこの場所に足を踏み入れるのは初めての事。
いつも私が通る局の吹き抜け仕様のエントランスよりも更に高い天井を仰ぎ見ていた。
どこか自分がひとり場違いなんじゃないかと、居心地の悪さを感じながら───。
「朱理、お待たせ!…ひとりにさせちゃってごめんね。」
そう言って私の前に響香は戻ってきた。
