「ホントはね、今日、カフェに三人で集まった時にって思ってたんだけど…。私の夢が叶ったところを朱理とだけでも一緒に見て欲しくて。…まだ発売前だけど貰ってきちゃった。」
感慨深げにそう言うと、後ろに隠し持っていたものを私の前に差し出した。
“CELES(セレス)復刊記念特別,4月号”
大きく書かれた文字のロゴを戴いたファッション雑誌。
やっぱり私の想像どおりで、雫はどこか誇らしげ、でありながら、なんだかちょっと恥ずかしそうな顔で、自分の手にあるそれを見つめている。
その表紙を飾っているのはもちろん雫ではなく別の有名モデルの女の子の単独で。
それ以外にも、今の雫の発言の“三人で集まった時”には当たり前のように他の二人は入っていない事とか、色々と思うところはあったけど…。
今はそれよりも、ただ一緒に喜んであげる事が大事。
