今日こそは、って思ってたのに。
次に控えるグループ仕事はみんなで私の番組に出演するっていうのに。
宮敷さんに話したグループの事や、みんなに聞いてもらいたかった当日の出演時の流れとか、一応私なりにまとめたノートを両手で握りしめてボケっとひとり、佇んでいた。
「また、なんにも話せなかった……。」
私の小さな声の嘆きは誰にも聞かれず、ただ虚しく宙に消えた。
スタジオの鏡に映る、空回る自分の姿がただのバカみたい見えた。
ノートを放ってしゃがみ込んで俯き、そのままずっと床とだけ目を合わせている。
他の何も視界に入れたくなかった。
鼻の奥がツンとして目頭が熱くなってくる。
ヤバい…。
「朱理、どうしたの?まだここに居たんだね。」
