柊子さんがついていなかったら私は到底これまで芸能人としてやってこれなかった、と思う。
「……そう言ってもらえるなら、来年も私は頑張るよ。」
本当のところ、仕事はなんとかこなす事は出来ても、決して満足にやり切ったと胸を張って言えるレベルじゃない、って自分でも良くわかってる。
でも、期待に答えたいって気持ちだけは嘘じゃないし、柊子さんの言葉はなぜか私の自己肯定感と認証欲求の間にあるなんとも言えない感情を焚きつける。
そしてそれは、…あまり健全なことじゃないって頭の中ではなんとなく理解しているんだけど、私はそれを手放すことが出来ないでいる。
