「もうすぐ、晴れのバレンタインだっていうのにさ〜、朱理はなんでそんな浮かない顔してんの?」




バレンタインに淳平君と会う約束でもしてるんだろうか?




「浮かない顔?そうだね、浮かれた顔した胡兎に比べたら確かにそれよりかは浮かない顔してたかもね。」





嫌味のつもりで言ったのに…、





「え、あたし浮かれてるように見える?…そっか〜。ウフフフフ。」





通じなかった。







正直な所、このままじゃマズい、と思った。




胡兎はあの合コンの後の私の部屋で、ルミノサイトの事を探ってみる、と言ってから頻繁に淳平君と連絡し合っているようで、片時も携帯を離さない。




かと言って、私が何か分かった事があるのかと訊ねると、どうも曖昧な返事しか返って来ず。