深夜の局のトイレでぼっちの私の切なさ。
女子だけの忘年会をひとりハブられた私の。
“みんな”とか“予約してある店”とか言ってたからね?
まぁ、そういうことなんだろうな。
洗面台の鏡には疲れ切った自分の顔が映り、目を閉じると数十分前に私が居た、スタジオセットの眩しい照明や装飾用のネオンアートの光の残像がまぶたの裏に浮かんでくる。
今日は…あとはもう帰るだけ。
強い眠気がやって来る前に再び目を開き、ハーフアップにしていた赤い髪を下ろす。
崩れかけのメイクを直す気力は無いままに、“思ってたよりも、気が強くないんだね。”とかいう失礼な褒め方(?)をされる自分の顔を残念な気持ちで眺めた。
“思ってたよりも気が強い”ってそれはいったいどの程度の気の強さを表してるんろうか…?
