「柊子さん、私だって嬉しくないわけじゃないよ。でも真鵺と雫はバラエティ番組に出たことなんてほとんどないし…。」
「そうね。急な話になっちゃったからその二人にはちょっと負担が大きいかもしれない。でもそこは朱理が頑張るところじゃない!」
「えっ!?…まぁ、それはそうなるよね…。」
「それにね、私はこの番組のゲストに他メンバーを呼んでもらうよう、かなり前から番組の制作サイドにプッシュしてきたの。」
「そうだったんだ…。」
柊子さんは私以上に、私がこの番組で司会アシスタントを務める事をグループにとってチャンスだと捉えている。
それなのに当の本人が仕事とは無関係のプライベートの件や、些細な気がかりに囚われていたら何も進まない。
