新年を迎えて初の“メゾカルTV”の放送日は、いろんな特番のおかげで二月の第一週目となり、久々に訪れた若葉テレビの楽屋で私がひとり軽食を取っていると、柊子さんが勢いよく楽屋のドアを開けた。





二人で番組の出演者やスタッフに新年の挨拶をひと通り終えた後も、念入りに番組のディレクターさんと今後の話を念入りにしていた柊子さんが私のもとに戻って来たのだ。





私はこの時も、例の合コンで発覚した懸念について胡兎と頻繁にメッセージをやり取りしていて、柊子さんと顔を合わせるたびに慌てて携帯を隠す。




と、同時に後ろめたさは増していった。







「朱理!」





大声で名前を呼ばれてついビクッとする私。





こんな感じで名前を呼ばれていつも脳裏をよぎるのは、“もしかして”の五文字。





「えっ?何ナニ!?」





私の言葉から白々しさがだだ漏れていやしないだろうか?