「朱理、なんか冴えてるじゃん!…でもそれならあのグループが駄目になっても、取り敢えず今日会った三人は今後も安泰ってことで…、」
「そんな都合良くはいかないと思う。」
いくらお金が有るからといっても、不要になった人材をずっと自分達の側に置いておくなんて考え辛いし、ましてやそれが自分達にとって不利益になりかねない存在を放置したまま事務所を運営していくとか有り得ない。
ただ、無頓着に何の配慮もなく不要になったメンバー達を切り捨ててしまうと、後からどういう暴露の応酬が待っているかわからないから、今のところは渋々事務所で飼い殺し状態にしているんだろう。
「ねぇ胡兎、もしリアライズが真鵺だけを守る為に他全員がクビになって仕事も無くなって、最低限の生活費だけ寄越されて暮らす毎日になったらどういう心情になると思う?」
