「何が言いたいの〜?早く教えてってば!」





胡兎は痺れを切らしたのか、パソコン画面を凝視しつつ、私の肩を揺すってきた。





「今日、集まった会の店って予約制のかなりいい所だし料金だってそれなりなんだよ?淳平君の振る舞い方も、あそこの常連だって見ててわかるじゃん。…稼ぎ頭は麗斗君だけなのに、妙に羽振りが良いのはなぜなんだろうね?」





「あ〜…確かにそう言われてみれば…。でもその社長か麗斗君か淳平君なのか、全員なのかはわかんないけど、誰かがお金持ちのお坊ちゃんなんじゃない?」





「かもね。つまりひとつ言えるのは、淳平君とこの社長はグループが無くなったところで別に困りもしないってこと。麗斗君は俳優として生き残ってて今後も活動していくつもりなら、過去にヤバい事してた人間と同じグループに居たっていう事実が公(おおやけ)になったら困るだろうけど…。」