「えっと、そこじゃなくて…、元々、あのグループの起ち上げはルミノサイトの社長と麗斗君と淳平君だったって言ってたよね?」
「そういえば…そうだっけ?でもそれがなんだって言うの〜?」
怪訝な顔をする胡兎に、私はテーブルの上にあったパソコンを叩いて、ルミノサイトのホームページを見せる。
「多分そうなんじゃないかなって思ったんだけど、やっぱりそうだった。」
「え〜?だから何が〜?…わかんない。」
カーソルを動かし、クリックする。
ページの最下列には“丹沢事務所”とあり、そこからこの事務所の会社沿革のページに飛ぶ。
「この“丹沢”っていう人は和哉君が言ってた例の社長だね。…この会社自体、起ち上げから五年程度しか経ってないし、今、所属しているのもルミノサイトのみ。もちろん事務所の従業員も数名しかいないし、本当に小さな新興事務所なんだよ。」
