レンガ造りの建物の、地下一階に向かう階段を降りる私達三人は、それぞれ別の思惑を抱いてこの場所に来ている。
正直言って、私がこの会に参加する意義なんて特には無い。
別に出会いを求めているとか、誰かを紹介して欲しいだとか、私のことを気に入っているらしい博巳君の顔を拝んでおきたい、とか思ってないし。
和哉君が言うには、結局今日まで博巳君からの連絡は無かったとのこと。
それでも私がここに来たのは、あの日の和哉君の“認めてもらえるように頑張ります。”っていう宣言の回答として、二人のことは好意的に考えてるっていう意図のつもり。
あの日の後に控えているこの会を参加拒否してしまうと、ちょっとだけ後味が悪い気がするのは確か。
私は気にし過ぎなんだろうか……?
