「あとそれからさぁ、宮敷の司会ももちろんダメだけど、朱理(あかり)の奴も全然使えないね!」
「あ〜。アシスタントの遊佐(ゆさ)さんですか?確かにあの人にはもっとしっかりしてて欲しいですよね〜。宮敷が変な方向に暴走した時に、アンタが止めなかったら一体誰が止めるのって感じ。」
それは本当にその通りだわ。
それをやらなきゃアシスタントとして居る意味が無い。
「あのボードも文字が見えないんだったら、“私なら眩しくても見えます!だから私がそれ持ってます!”とかアピールして、朱理が自分の顔の前に掲げとけば良かったんじゃん?」
「それは、“私の左目のチカラさえあれば見えるようになるんです!”ってことですよね!?」
「キャハハハハハハハ!!」
それはもう、デカい二人の笑い声が響き渡った。
