地味子には秘密があるらしい!

 駅から徒歩10分弱で、そこには辿り着けた。

扉を引こうとすれば、壱夜が代わりに開けてくれる。

紳士的だなあ、と感心しながら礼を言う。

そして入った店内は、とても洒落ていた。

白を基調とした、清潔な雰囲気を纏っている。

席に着けば、メニュー表には5種類のりんご飴が。

どれも美味しそうだが、何味が良いのだろうか。

 「……あ、シナモン味ありますよ」

 「ああ、それか……ならそれにしよう」

そう言い、注文を済ますとすぐにそれはやってきた。

可愛らしい黄土色のりんご飴だ。

写真を2枚ほど撮り、早速食べ始める。

うん、美味い。飴が歯に張り付かないのがいい。

美味しいですね、と話し掛けようと顔を上げる。

しかしその先には、なぜか眉を顰めた壱夜がいた。

……不味かったのだろうか?

もしかしたらシナモンが苦手だったとか?