地味子には秘密があるらしい!

 これ行かなきゃダメかあ、と渋々立ち上がる。

壱夜の前に立てば、更に教室内が騒つく。

言っとくがな、男女ってだけで恋仲と仮定してはいけないんだぞ。

ほらそこの女子、恋人かな?とか言うな。聞こえてるぞ。

 「岡島先輩、どうしましたか?」

 「ああ、今からりんご飴を食べに行こうと思ってな。迎えに来たんだ」

 「そうでしたか……」

またもや出そうになる溜息を抑え、周りを一瞥。

私へと憎しみをぶつける人物は居なさそうだ。

なんなら行って来なよ!という空気すら感じる。

ここで断るのは気がひけるな……と思考を巡らした結果。

 「じゃあ行きましょうか」

と一言、返事をした。