地味子には秘密があるらしい!

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 「遊香、どこかにデートに行かないか?」

 「どこか?」

 「遊香が自由に決めてくれて構わない」

映画を鑑賞した二日後、月曜日。

今度は偶然、廊下で鉢合わせた際のお誘いだった。これ本当に偶然?

狙ってるんじゃね……?と訝しみながら、誘いを検討してみる。

でも映画に行った時、そこまで居心地悪くなかったし。

 「そういえば、駅前にりんご飴のお店ができたそうです」

 「そうか、ならそこに行こう。」

と、話した日の放課後。

なぜかうちのクラスに壱夜が来ていた。

周囲のクラスメイトたちは

「あのイケメン誰?」「あ、あの人知ってる」

などと、冷え冷え岡島の襲来にざわついていた。

教室に『あの人、誰目当てなんだろ』という空気が広がる中。

壱夜は明らかに私宛ての手招きをした。

あーあ、なーんで今やっちゃうかな。

ほら、好奇の目線集まっちゃってるよ。