地味子には秘密があるらしい!

 「……あ、そういえば。なんかあの人、すっごく回りくどかったんですよ」

ふと気になることを思い出し、ジュースを口から離す。

するとそれを聞いた優貴はあ〜と呟き、苦笑いを見せた。

 「うーん。あの子、ツンデレっていうかカッコつけたがりっていうか……」

虹季の頭を撫でながら、そう語る優貴。

つまり普段は冷静沈着だが、実際は違うということだろうか。

想像がつかないな、と壱夜の言動を思い出してみる。

基本無表情の壱夜が目立ったリアクションを見せる……

うん、ないな。

そう断言できるほどに、私の知る彼は隙の無い男だった。

まあ付き合いの長い優貴は、他の一面も知っているのだろう。