地味子には秘密があるらしい!

 「……恭ちゃんと僕を同じクラスにさせてくれ。寮の部屋も近くにさせてくれ。そう頼んだんだよ。でもね、学校側はほら、スキャンダルとか嫌でしょ?お爺ちゃんとか、特にお父さんは認めてくれなくて。クラスも部屋も別にされちゃってさ、心配だったんだよ」

じゃがいもの芽を芽取りでえぐり出そうとする。

その様子が危なっかしくて、見てるこちらが心配になる。

それでも、虹季は話を続けた。

 「あの子、いっつもイジメられちゃうの。そんな中、やっと学校は一緒になれて、一安心だーってなったのに……クラスは離れちゃうしさぁ。まあでも、コネ入学を許してくれただけ感謝しないと」

そう語る虹季は、手元に集中できていない様子だった。

このままでは指の皮を剥いてしまう。

そう危惧し、じゃがいもを寄越すよう手を広げる。

虹季は大人しくじゃがいもを渡してくれた。

渡されたじゃがいもを包丁で剥いていれば、虹季がピーラーを置く。

そして、真っ直ぐに私の目を見た。