地味子には秘密があるらしい!

 「よし、恭弥の為にも私が手作り料理を振舞ってあげる」

よっこらしょと立ち上がりながら堂々宣言。

早速なにを作ろうかと考え始める。

カレー?それともハンバーグ?

複数人なら鍋とか?すき焼きも美味しいかな。

とあれこれ考えた結果、恭弥の好物を作る事に。

恭弥を祝う食卓なのだから、それが一番だろう。

 「恭弥、好物とかある?」

 「え、あ、僕のために気遣わなくても大丈夫だから……小柳さんの好きなもの作ってくれたらそれで……」

 「で、好物は?」

 「え……えっと、こーくんなにか食べた」

 「好物は?」

 「ポ、ポトフ……」

 「よっし虹季!今日の夕飯はポトフだ!」

好物という言葉を三回ほど使った辺りでようやっと晩餐が決定。

でも冷蔵庫の中身って勝手に見ちゃダメだよな〜と考えていれば。

虹季も遅れて立ち上がり、やる気の溢れる笑顔でこちらを見る。

 「僕も手伝う!あと、冷蔵庫の中身はなんでも使って良いよ!」

 「え、虹季って料理できるの?」

 「家庭科で習った範囲なら!」