地味子には秘密があるらしい!

 「家康が江戸で、道長が平安?えっと、室町が……足利?」

 「恭ちゃん、いい感じ!」

 「恭弥がここまで成長するなんて……感激」

今度は今日の目標、歴史に取り掛かっていた。

まず驚いたのは、恭弥の進捗具合。

金曜日の倍は解けており、相当な努力が伺える。

土曜日のうちに頑張ってきたのだろう。

健気だなあ。素晴らしいなあ。

そう感激しながら、虹季と共にエールを送り続ける。

そして数時間、恭弥は数学に寄り道しながらも解き進め……

 「終わった……終わったよ〜!」

 「恭ちゃん流石!僕の幼馴染なだけある!」

 「恭弥は頑張ったで賞の最優秀賞とってバカンスに行く権利がある」

ついに完走しきった。あの絶望的状況から。

感動の成長物語だ。長編映画作れる。全米が泣く。

タイトルは何にしよう。『梅原恭弥の歴史課題〜鑑真も泣け〜』

うん。没。

とか妄想に耽っていれば、虹季から晩飯の提案が。

 「ん、もう5時か……二人とも夜ご飯ここで食べちゃう?」

そうだよね、もう5時……5時!?つまり17時!?

勝手にまだ14時くらいだと……時間の流れって早いな。

体内時計と実際の差に驚愕した後、晩飯の事を考える。

寮の食堂に行ってもいいけど……この部屋キッチンあるし。