地味子には秘密があるらしい!

_____
__________

 「いらっしゃーい!」

 「お邪魔します」

来たる日曜日。時刻は11時半。

寮の最上階には、部屋が一つのみ。

どんなものかと期待してみれば、それは予想以上のもの。

案内された部屋は馬鹿でかい。ガチででかい。ここ寮?

一人部屋×通常の5倍の広さ=ユートピア。

しかもよく見たらキッチンという贅沢品まで。

もうここに住みたい。私も理事長の孫になる。

などと無茶を言っていれば、奥の方から人の気配が。


 そちらを覗いてみれば、菓子を食べる恭弥が。

よく見てみれば、包み紙の殆どが彼の向かい側に。

 「あれ全部虹季が食べたの?糖尿病になっても知らないよ?」

 「いいもん。お菓子なくなったら僕のごはんジュースだけになっちゃうし」

 「毎日三食お菓子ってこと?インスリン足りてる?」

などと話しながら、そわそわしている恭弥にも声を掛ける。

 「恭弥ー、来たよー。数学教えて」

 「小柳さん……!えと、本日はよろしくお願いいたします」

お堅すぎる挨拶に軽く返事をし、隣に腰を掛ける。

そして参考書を開けば、楽しい楽しい勉強会の始まり始まり___