地味子には秘密があるらしい!

 そんな私たちの会話が聞こえてきたのだろうか。

参考書から頭を上げ、不安げな表情を見せる恭弥。

歴史の先生は厳格なことで有名だ。

そんな先生に怒られたら……

恭弥が登校拒否になる可能性も少なくない。

そう察したのは、虹季もだったらしい。

腕組みをし、低い声で唸っている。


 私も解決策を出そうと、知恵を絞ってみた。

恭弥一人だとすれば結果は明白。絶対に終わらない。

でも明日は休日だし……あ。

 「明日あたりに勉強会すればいいじゃん」

と呟いてみれば、虹季は勢いよく振り向いた。

 「それだよ!超名案!天才!あ、じゃあ僕の部屋使おう!大きいし!」

体を乗り出し、羨望の眼差しで見つめてくる虹季。

ついでに恭弥も賛成らしい。側でこくこく頷いている。


 そして私自身、この案は素晴らしいと自負していた。

友情を深め、勉学に勤しむにはうってつけの会。

しかも勉強会といえば青春の代表格。

これで私も一人前のティーンエイジャーに……

そして、友達と過ごすリア充生活が送れるかも!

という事で、賛否は見事に満場一致。

勉強会は明後日に決定した。